「Billboard」の名を冠したレーベルがついに始動する。東京・大阪でライブレストラン、「Billboard Live」を運営し、海外からスティーリー・ダンやジョージ・クリントン、セルジオ・メンデスなど世界基準のトップアーティストを始め、細野晴臣やキリン ジら良質な国内アーティストもブッキングしてきたBillboard Japanが、「Billboard Records」を立ち上げた。その最初のリリースとなるのは、カヴァー・シリーズ『Choice』第1弾。そして、そこで先陣を切るにふさわしい見事な センスを披露しているのは、今春に2度目のビルボードライブ公演を予定しているNONA REEVESだ。
「マイケル・ジャクソンの伝道師」としてテレビ、ラジオ、執筆と大活躍、楽曲提供やプロデュースでも様々なアーティストとコラボレーションを続け るヴォーカル西寺郷太(彼はこの『Choice』シリーズの命名者でもある)をはじめ、ギター奥田健介、ドラム小松シゲルのふたりもプロデューサー、アレ ンジャー、セッション・ミュージシャンとして八面六臂の活躍。日本の音楽シーンになくてはならない存在となっているNONA REEVES。そんな彼らが本当に純粋な音楽への熱意と愛だけをこめたのがこの作品だ。西寺郷太は本作に「自分たちが信じてきた音楽の魔法を詰め込みまし た」と語り、こう続ける。「我々の骨となり、血となってきたここに選んだ70年代から80年代後半までの名曲達を歌い奏でることは、『自分とは何か?』と 問いかけるノスタルジックな作業となりました。しかしそれ以上に、冷徹に2011年の『今』、守り、伝え続けたいものを浮かび上がらせることにもなったん です。メンバー一同レコーディングしながら、何度も何度も幸せな瞬間を味わいました。スタート・ボタンを押したその時から、そのことを全身で感じていただ けると思います。」